【アキレス腱炎と足関節捻挫・姿勢の関連について】
過去に足関節捻挫をしていた場合、アキレス腱炎を発症するリスクが高まる可能性があります。これは、捻挫による足関節の機能不全が、アキレス腱に過剰な負担をかけるためです。
過去の捻挫がアキレス腱炎につながる理由
- 足関節の不安定性
足関節捻挫、特に重度な捻挫を繰り返すと、足関節を安定させる役割を持つ靱帯が緩んでしまいます。これにより、足関節のグラつき(不安定性)が生じ、足が不自然な動きをすることが多くなります。この不安定な状態を補うために、アキレス腱や周囲の筋肉(ふくらはぎの筋肉)が過剰に働き、アキレス腱に負担がかかりやすくなります。
- 柔軟性の低下と代償作用
捻挫後の炎症や組織の硬化によって、足関節の柔軟性が低下することがあります。特に、足首を上に反らす動作(背屈)の可動域が制限されると、歩行や走行時にアキレス腱が正常に伸び縮みできず、その結果、炎症が起きやすくなります。また、足首の動きを補うために、ふくらはぎの筋肉が代償的に過剰に緊張し、アキレス腱への負担が増加します。
- 動作パターンの変化
捻挫の痛みや不安定さを避けるため、無意識のうちに歩き方や走り方が変わることがあります。この不自然な動作パターンは、特定の筋肉や腱に偏った負担をかける原因となり、アキレス腱へのストレスを増大させます。
予防と対処法
過去に足関節捻挫の経験がある人は、アキレス腱炎のリスクを減らすために以下の点に注意することが重要です。
- 足関節の安定化: 足関節周囲の筋肉(特に腓骨筋など)を強化し、足首の不安定性を改善します。バランス感覚を養うトレーニング(片足立ちなど)も効果的です。
- 柔軟性の維持: 捻挫後は、足首の動きに左右差が出てしまうことがほとんどです。そのままにせず、左右差をなくしておくことがとても大切になります。
- 正しい動作: 歩行や走行時のフォームを見直し、足首だけでなく、股関節や膝も使って全身で衝撃を吸収できるような動作を心がけます。
このように、過去の足関節捻挫は、足関節の機能不全を通じてアキレス腱に間接的な負担をかけ、炎症のリスクを高める関係にあると言えます。
また、アキレス腱炎と頭部の位置にも、直接的な関連はないように見えますが、特に、頭部が前に出ている姿勢(頭部前方突出姿勢)は、アキレス腱に負担をかける可能性があります。
姿勢がアキレス腱に与える影響
身体は、頭から足先まで連動した一つのシステムとして機能しています。頭部の位置が変化すると、全身のバランスを保つために他の部位が代償的に働き、アキレス腱を含む下肢に負担がかかります。
- 頭部前方突出姿勢と重心の変化
デスクワークやスマートフォンの使い過ぎなどで頭部が前に出ると、身体の重心が前方へ移動します。この重心の前方移動を支えるために、身体は無意識に後方へバランスを取ろうとします。結果として、ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)が常に緊張した状態になり、アキレス腱に継続的なストレスがかかります。
- 全身の連動
頭部が前に出ると、それを補うために胸椎や腰椎が丸まり、骨盤が後傾する傾向があります。この姿勢は、股関節や膝関節の動きにも影響を与え、歩行や走行時の衝撃吸収能力が低下します。その結果、衝撃を吸収しきれなかった負荷がアキレス腱に集中し、炎症を引き起こすリスクが高まります。
不良姿勢(特に頭部前方突出姿勢)が、身体の重心を前方に移動させ、下肢の筋肉に過剰な負担をかけ、結果としてアキレス腱にストレスを蓄積させることもあります。
アキレス腱炎の治療では、足元だけでなく、頭の位置を含む全身の姿勢を見直すことも重要です。
当院では、アキレス腱炎でも全身を調整して施術を行っていきます。アキレス腱炎の方で、ふくらはぎや足の治療だけでは良くならない方は多くいらっしゃいます。
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