浦和区・北浦和で根本改善なら「Sprout整骨院」

野球肘で悩まれている選手の皆様、保護者の皆様、そして指導者の皆様へ。Sprout整骨院では、スポーツのケガや重い症状の根本改善に取り組んでおり、野球肘の原因として見落とされがちな「対側臀筋群の弱化」について、今回詳しくご説明いたします。

多くの方が野球肘は肘だけの問題と考えがちですが、実際には全身の運動連鎖の破綻が大きく関わっています。特に、投球側とは反対側(対側)の臀筋群の機能低下が、投球動作全体に与える影響は計り知れません。当院独自の施術「重心バランス整体」による包括的なアプローチで、根本的な原因から改善を目指しています。

野球肘の概要と従来の考え方

野球肘の基本的理解

野球肘は投球動作を繰り返し行うことで生じるスポーツ障害で、投球時や投球後に肘が痛くなります。従来の治療では、肘の内側、外側、後方の局所的な炎症や損傷に焦点が当てられることが多く、「投げ過ぎによるオーバーユース」「不良な投球フォーム」が主な原因とされてきました。

しかし、当院での臨床経験から、野球肘の真の原因は局所的な問題だけではなく、全身の運動連鎖の中に潜んでいることが明らかになっています。特に注目すべきは、投球側とは反対側の臀筋群の機能が投球動作に与える影響です。

運動連鎖における臀筋群の役割

投球動作は、地面からの反力を効率よく上肢へ伝達する複雑な運動連鎖によって成り立っています。この運動連鎖の起点となるのが下肢、特に臀筋群の機能です。臀筋群は股関節の安定化と強力な伸展・外転力を発揮し、投球時の体幹回旋と下肢からの力の伝達において中心的な役割を担っています。

対側臀筋群の重要性

対側とは何を指すのか

「対側」とは、投球する腕とは反対側を指します。つまり、右投げの選手であれば左側の臀筋群、左投げの選手であれば右側の臀筋群が対側臀筋群となります。この対側臀筋群が投球動作において果たす役割は、多くの人が想像する以上に重要です。

投球動作における対側臀筋群の機能

1. 軸足としての安定性提供 投球動作では、対側の下肢が軸足となり、投球時の体重移動と回転運動の支点として機能します。対側臀筋群の筋力低下は、この軸足の安定性を著しく低下させ、投球動作全体のバランスを崩す原因となります。

2. 体幹回旋力の発生源 効率的な投球には、下半身から始まる体幹の回旋運動が不可欠です。対側臀筋群、特に中殿筋と小殿筋は、骨盤の安定化と体幹回旋の起点として重要な働きをします。これらの筋群が弱化すると、体幹回旋力が低下し、上肢への負担が増大します。

3. エネルギー伝達効率の向上 対側臀筋群の適切な収縮は、下肢から体幹、そして上肢への効率的なエネルギー伝達を可能にします。この機能が低下すると、投球時に必要なエネルギーを上肢だけで補おうとし、結果として肘関節への過負荷を招きます。

対側臀筋群弱化のメカニズム

現代の生活様式による影響

長時間の座位姿勢 現代の学生アスリートは、長時間の授業や学習により座位姿勢を取る時間が長くなっています。この座位姿勢の継続は、臀筋群の筋活動を著しく低下させ、特に中殿筋・小殿筋の機能不全を引き起こします。

不適切なトレーニング方法 多くの野球チームでは、投球腕側の筋力強化に重点を置いたトレーニングが行われがちです。しかし、対側臀筋群への意識的なアプローチが不足することで、左右の筋力バランスが崩れ、投球動作の効率性が低下します。

既往歴の影響 過去の下肢のケガや腰痛の既往がある選手では、痛みを避けるための代償動作により、対側臀筋群の機能が低下することがあります。この機能低下が長期間続くことで、投球動作への悪影響が蓄積されていきます。

神経系の機能不全

運動制御の変化 対側臀筋群の弱化は、単純な筋力低下だけでなく、神経系の運動制御パターンにも変化をもたらします。脳からの運動指令が適切に臀筋群に伝わらなくなることで、投球時の動作パターンそのものが変化してしまいます。

感覚入力の低下 臀筋群は多くの固有受容器を含んでおり、身体の位置感覚や動作の調整に重要な役割を果たしています。対側臀筋群の機能低下は、この感覚入力を低下させ、投球時の身体制御能力を損なう結果となります。

野球肘への影響経路

運動連鎖の破綻

下肢からの力の伝達不全 対側臀筋群の弱化により、下肢で発生した力が効率的に体幹、上肢へと伝達されなくなります。この結果、投球に必要なエネルギーを肘関節周囲の筋群で補おうとし、肘への負担が過度に増加します。

体幹安定性の低下 臀筋群の機能不全は、体幹深層筋の活動パターンにも影響を与えます。体幹の安定性が低下することで、投球時の上半身の動きが不安定となり、肘関節に不適切な負荷がかかるようになります。

投球フォームの代償変化

重心移動の異常 対側臀筋群の筋力低下は、投球時の適切な重心移動を阻害します。本来であれば、投球側への滑らかな重心移動により効率的な投球が可能となりますが、対側の安定性不足により、上半身主体の投球フォームへと変化してしまいます。

回旋運動の制限 臀筋群の機能不全は、骨盤の回旋可動域と回旋力を制限します。十分な下半身の回旋ができないことで、体幹と上肢の回旋に頼らざるを得なくなり、肘関節への負荷が増大します。

リリース点の変化 対側臀筋群の弱化により投球動作全体のタイミングが変化し、ボールのリリース点が不安定になります。この変化を補うために、肘関節周囲での微細な調整が必要となり、長期間にわたって肘への負担が蓄積されます。

診断と評価方法

臀筋群機能の評価

筋力テスト 対側臀筋群の筋力評価として、股関節外転筋力テスト、中殿筋筋力テスト、小殿筋機能テストを実施します。特に中殿筋の筋力低下は、投球動作における骨盤安定性に直結するため、詳細な評価が必要です。

動作分析 片脚立位テスト、スクワット動作、ランジ動作などを通じて、対側臀筋群の機能的な働きを評価します。これらの動作での代償パターンは、投球動作での問題点と密接に関連しています。

姿勢評価 立位姿勢での骨盤の傾斜角度、左右の非対称性を評価し、対側臀筋群の機能不全が姿勢に与える影響を確認します。

投球動作との関連性評価

投球動作分析 実際の投球動作を観察し、対側臀筋群の機能不全が投球フォームに与える影響を詳細に分析します。特に、踏み出し足の着地から投球完了までの動作パターンに注目します。

運動連鎖の評価 下肢から上肢への力の伝達効率を評価し、対側臀筋群の機能不全がエネルギー伝達に与える影響を定量的に測定します。

治療アプローチ

対側臀筋群の機能改善

段階的筋力強化 対側臀筋群の機能改善には、段階的なアプローチが重要です。まず、基本的な筋活動の再教育から始め、徐々に機能的な動作へと発展させていきます。

第1段階:筋活動の再教育

  • 中殿筋、小殿筋の分離収縮練習
  • 臀筋群の持久性向上トレーニング
  • 深層筋の活性化エクササイズ

第2段階:機能的トレーニング

  • 片脚立位でのバランストレーニング
  • 動的な股関節安定化エクササイズ
  • 投球動作に特化した機能的トレーニング

神経筋再教育 対側臀筋群の機能改善には、単純な筋力強化だけでなく、神経系の再教育が不可欠です。運動学習理論に基づいた段階的なアプローチにより、適切な運動パターンの習得を図ります。

全身バランスの調整

当院独自の施術「重心バランス整体」により、対側臀筋群の機能不全によって生じた全身のバランス異常を総合的に調整します。骨盤の位置異常、体幹の非対称性、上肢の代償パターンなど、野球肘に関連するすべての要因に対してアプローチを行います。

骨盤調整 対側臀筋群の機能不全により生じた骨盤の位置異常を、手技療法により調整します。適切な骨盤アライメントの獲得は、臀筋群の機能発揮において不可欠です。

体幹機能の改善 臀筋群と密接に関連する体幹深層筋の機能改善を図ります。特に、多裂筋、腸腰筋、横隔膜などの協調性向上により、投球時の体幹安定性を向上させます。

投球動作の再構築

動作パターンの修正 対側臀筋群の機能改善と並行して、投球動作そのものの修正を行います。効率的な運動連鎖を活用した投球フォームの習得により、肘への負担を根本的に軽減します。

段階的競技復帰プログラム 機能改善の進行に応じて、段階的に投球量と強度を向上させる復帰プログラムを実施します。対側臀筋群の機能レベルに応じたプログラム調整により、安全で確実な競技復帰を支援します。

予防対策

日常生活での注意点

座位姿勢の改善 長時間の座位により生じる臀筋群の機能低下を防ぐため、定期的な立ち上がりと簡単な臀筋群エクササイズの実施を推奨します。

左右バランスの意識 日常生活における動作パターンの偏りを避け、対側臀筋群を意識的に活用する習慣づけが重要です。

トレーニング時の配慮

包括的筋力強化 投球側だけでなく、対側を含めた全身の筋力バランスを考慮したトレーニングプログラムの実施が重要です。

機能的動作の重視 単純な筋力強化だけでなく、投球動作に近い機能的な動作パターンでのトレーニングを重視します。

まとめ

野球肘の痛みは、局所的な問題だけでなく、対側臀筋群の機能不全による全身の運動連鎖の破綻が大きく関わっています。根本改善を目指すためには、肘の治療だけでなく、対側臀筋群の機能改善と全身バランスの調整が不可欠です。

Sprout整骨院北浦和院では、このような包括的な視点から野球肘の治療に取り組み、多くの選手の競技復帰と再発予防を支援してきました。野球肘でお悩みの選手や保護者の皆様は、ぜひ一度当院にご相談ください。適切な評価と治療により、より良い野球人生を送るためのサポートをいたします。

早期の対応が競技人生を左右することも少なくありません。痛みを我慢せず、専門的な治療を受けることで、健康的で長期間にわたる競技活動が可能となるでしょう。

 

院情報

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住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9丁目19-4 P’sスクエア常盤2F

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