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ジャンパー膝(正式名称:膝蓋腱炎)は、バレーボール、バスケットボール、陸上競技など、ジャンプや急停止を繰り返すスポーツ選手に多く見られる膝の代表的な障害です。膝のお皿(膝蓋骨)の下にある膝蓋腱に炎症や微細な損傷が生じ、運動時や押した際に強い痛みが発生します。

 

ジャンパー膝(膝蓋腱炎)の根本改善とサポーター長期使用の落とし穴

「痛くてもスポーツを続けたい」という気持ちから、安易にサポーターに頼ったり、痛みを我慢したりすることは、症状の長期化や深刻なデメリットを招きます。

 

1.ジャンパー膝の病態と「根本改善」の定義

ジャンパー膝の痛みは、単なる表面的な炎症ではありません。その根本原因は、膝蓋腱への「過負荷」と、それに耐えられない「腱組織の弱さ」、そして「身体機能のアンバランス」にあります。

【根本改善の真の目標】

根本改善とは、痛みを一時的に抑える対症療法ではなく、以下の要素を恒久的に是正することです。

  1. 腱組織の質の強化: 傷んで変性した膝蓋腱を、段階的なリハビリを通じて、負荷に耐えられる強靭で健全な状態に再構築すること(リモデリング)。
  2. 負荷発生源の是正: 膝蓋腱に過剰な負担をかけている、股関節や体幹の筋力不足不適切な動作フォームを改善すること。

これには、単なる安静だけでなく、計画的な運動療法や治療が不可欠です。

 

2.痛みが長期化することの深刻なデメリット(中枢感作のリスク)

膝蓋腱炎の痛みを数ヶ月以上にわたり放置したり、無理に運動を継続したりすると、以下の深刻な問題が引き起こされます。

 

(1)永続的な組織変性

慢性的な負荷により、膝蓋腱の組織が修復されずに変性したまま固定化する(腱の肥厚や構造の乱れ)。これにより、痛みが治りにくくなり、スポーツ復帰が極めて困難になる。

 

(2)中枢感作(慢性痛への移行)

痛みの刺激が長期間中枢神経(脳・脊髄)に送られ続けることで、神経細胞の興奮性が高まり、痛みを感じる閾値が異常に低下します。本来痛くないわずかな刺激(衣類が触れる、軽く押すなど)でも激しい痛みとして感じる慢性疼痛(まんせいとうつう)の状態に移行するリスクが生じ、治療が難しくなる

 

(3)二次的な運動器障害

痛みをかばうために、無意識のうちに不自然な動作(代償動作)が生じます。これにより、反対側の膝股関節などに過剰な負担がかかり、新たな二次的な障害を引き起こす原因となります。

 

(4)精神面・競技への影響

治らない痛みへの不安や焦り、練習への参加制限による自己肯定感の低下チームからの孤立感など、若者の心身の発達や競技キャリアに深刻な悪影響を及ぼします。

 

サポーターの長期使用・不適切使用がもたらすデメリット

サポーター、特に膝蓋腱バンドは、一時的に腱への牽引力を分散し、痛みを軽減する効果がありますが、「つけっぱなし」や「長期依存」は、根本改善の妨げとなります。

 

(1)筋力低下と依存性の形成

サポーターが外部から膝を支えることで、本来膝を安定させる役割を持つ大腿四頭筋やハムストリングスなどの周囲筋の活動が低下します。結果、サポーターを外すと膝が不安定になり、サポーターなしでは動けないという心理的・物理的な依存状態に陥ります。

 

(2)血行不良と治癒の遅延

圧迫の強いサポーターを長時間使用すると、装着部位周辺の血管が締め付けられ、血流が悪化(循環障害)する可能性があります。血流が悪くなると、炎症物質の排出や治癒に必要な酸素・栄養素の供給が滞り、腱の修復プロセスが遅延します。

 

(3)痛みのマスキングと病態の悪化

サポーターで痛みが和らいだことで、「治った」と誤解し、本来制限すべき運動量やストレッチを怠り、負荷をかけ続けてしまう危険性があります。痛みが隠されているだけで、腱組織への損傷は水面下で進行し、気づいた時には重症化している可能性があります。

 

(4)固有受容感覚の鈍化

外部からの過度な圧迫は、関節の位置を感知する固有受容感覚を鈍化させます。これにより、身体のバランス能力や反射的な関節保護機能が低下し、サポーターを外した後のケガのリスクを高めます。

 

結論:ジャンパー膝を克服するための正しい道筋

ジャンパー膝を根本的に克服し、競技へ再発なく復帰するためには、サポーターの使用を一時的な補助と位置づけ、以下のステップで治療を進めることが重要です。

  1. 信頼できる先生と負荷管理: まず病院を受診し、痛みの正確な評価を受けます。痛みの程度に応じて、運動量を調整し、安静と活動のバランスを見極めます。
  2. 徹底したリハビリテーション:
    • 膝関節の可動域の改善: 痛みによって膝の動きが最大まで出ていない場合は、まず可動域を改善します。
    • 腱の強化: 痛みに応じた段階的な負荷(エキセントリック運動、高負荷低速運動)を行い、腱組織の質を向上させます。
    • 全身の機能改善: 膝への負担を分散するため、股関節(殿筋)や体幹の安定性を高めるトレーニングを取り入れたり、全身のバランスを改善・動作フォームを修正します。
  3. サポーターは補助と割り切る: 痛みが強い期間や競技時のみに限定してサポーターを使用し、症状改善とともに徐々に外していくことが、真の根本改善への近道です。

ジャンパー膝は適切な治療とリハビリを行えば必ず克服できる障害です。安易な方法に頼らず、専門家と二人三脚で「治す努力」を継続しましょう。

当院でもジャンパー膝と診断され、なかなか良くならず治療によって改善された方が多くいます。ジャンパー膝の痛みが改善しないという方がいましたら、ぜひ1度ご相談いただければと思います。

 

院情報

Sprout整骨院

住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9丁目19-4 P’sスクエア常盤2F

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