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【ゴルフ肘と股関節の関連について】

 

ゴルフは、老若男女を問わず楽しめる素晴らしいスポーツです。しかし、その魅力的なスイング動作の裏側には、時に身体の痛みが潜んでいます。特に多くのゴルファーを悩ませるのが、肘の内側や外側に生じる痛み、いわゆる「ゴルフ肘(内側上顆炎)」や「テニス肘(外側上顆炎)」です。多くの場合、この痛みの原因は「使いすぎ」や「間違ったスイングフォーム」に起因すると考えられ、肘のサポーターやストレッチ、安静といった局所的な対処がなされます。しかし、その根本的な原因が、意外にも肘から遠く離れた「股関節」にあることをご存知でしょうか。

 

1.ゴルフスイングは「全身運動」であるという大前提

ゴルフスイングを「腕でクラブを振る動作」と捉えていると、ゴルフ肘の本質を見誤ります。プロゴルファーの洗練されたスイングは、決して腕の力に依存しているわけではありません。彼らは、下半身、特に股関節と体幹(胴体)が生み出す「回旋(ねじれ)」のエネルギーを、背骨、肩甲骨、腕、手首、そしてクラブへと連動させています。この一連の動きは、まるで鞭のようにしなやかで、最小限の力で最大限のヘッドスピードを生み出すことを可能にします。

この全身の連動性が、ゴルフスイングの「キモ」であり、このどこか一つでも機能不全に陥ると、その代償が別の部位に現れます。多くの場合、その代償を肩や肘、手首といった末端の関節が負うことになります。

 

2.股関節がゴルフスイングの鍵を握る理由

ゴルフスイングにおける股関節の役割は、大きく分けて二つあります。

一つ目は「エネルギーの源泉」としての役割です。バックスイングでは、右打ちのゴルファーであれば右股関節に体重を乗せながら回旋することで、クラブを振り上げるためのエネルギーを蓄えます。そしてダウンスイングからインパクトにかけては、左股関節を中心に体を回転させ、その蓄えたエネルギーを解放します。このスムーズな体重移動と回旋動作が、ボールを遠くに飛ばすための強力なパワーを生み出します。

二つ目は「スイングの安定軸」としての役割です。股関節の柔軟性と安定性があることで、スイング中に体が左右にぶれたり、上下動したりするのを防ぎます。これにより、常に同じ軌道でクラブを振ることが可能となり、ショットの方向性と安定性が向上します。

 

3.股関節の「機能不全」がゴルフ肘を引き起こすメカニズム

では、股関節の機能が低下すると、具体的にどのように肘に負担がかかるのでしょうか。

メカニズム①:下半身の力が使えない「手打ち」スイング

最も一般的なケースが、股関節の柔軟性や可動域が不足している場合です。股関節の動きが硬いと、バックスイングで十分な回旋ができず、トップの位置で体が回しきれません。その結果、本来下半身が担うべき回転のエネルギーを、腕や肩の力で補おうとします。

特に顕著なのがダウンスイングです。股関節がスムーズに動かないため、手だけでクラブを振り下ろす「手打ち」のスイングになりがちです。手打ちになると、クラブの重さを腕力だけで支え、ボールに当てるために手首や肘に過剰な力が加わります。この繰り返しが、肘の筋肉や腱に小さな損傷を蓄積させ、炎症を引き起こすのです。

メカニズム②:代償動作としての「肘の曲げ伸ばし」

股関節の動きが制限されると、体の回転を補うために、無意識に腕を必要以上に曲げ伸ばしするスイングになりやすいです。特にフォロースルーにかけて、体をスムーズに回せない分、腕を力任せに伸ばそうとします。この肘関節の急激な伸展と、クラブをコントロールするための筋肉の収縮が、肘の内側(ゴルフ肘)や外側(テニス肘)に強烈なストレスをかけることになります。

メカニズム③:不適切な体重移動と「軸のブレ」

股関節の安定性が低いと、スイング中に体が左右に大きく揺れたり(スウェー)、上下動したり(アップダウン)する「軸のブレ」が生じます。軸がブレると、ボールに正確に当てるために、無意識に手や腕で微調整をしようとします。この微調整の動作が、ゴルフ肘や手首の痛みの直接的な原因となることが多いのです。股関節が安定した軸を形成できれば、手先の小細工に頼る必要がなくなり、結果的に肘への負担を軽減できます。

 

4.根本的な解決を目指す股関節アプローチ

ゴルフ肘の痛みを根本から改善するためには、肘への局所的な治療だけでなく、股関節の機能改善に目を向けることが不可欠です。以下に、具体的な対策をいくつか紹介します。

対策①:股関節の動きの改善

ゴルフスイングに必要なのは、股関節の「回旋」の動きです。特に、右打ちの場合は右股関節の内旋・外旋、左股関節の内旋の可動域を広げることが重要です。

対策②:股関節周辺の筋力強化

柔軟性だけでなく、股関節を安定させる筋力も必要です。お尻の筋肉(大臀筋、中臀筋)や太ももの内側・外側の筋肉をバランスよく鍛えることが、スイング中の軸の安定につながります。

  • ヒップリフト: 仰向けに寝てお尻を持ち上げることで、大臀筋を鍛えます。
  • サイドレッグレイズ: 横向きに寝て脚を持ち上げることで、中臀筋を鍛え、骨盤の安定性を高めます。

対策③:スイングフォームの改善

股関節の柔軟性と筋力が向上したら、それをスイングに活かすフォームを身につけることが重要です。プロのゴルフコーチや理学療法士に相談し、手打ちにならない「下半身主導」のスイングを習得しましょう。特に、ダウンスイングで骨盤を先行して回転させる感覚を掴むことが、肘への負担を軽減する鍵となります。

対策④:適切なウォームアップの習慣化

プレー前には、ゴルフ肘の痛みを予防するためにも、全身のウォームアップを欠かさないようにしましょう。特に股関節のストレッチや回旋動作を意識して行うことで、体がスムーズに動き、怪我のリスクを減らすことができます。

 

5.まとめ:肘の痛みに隠された「全身」のメッセージ

ゴルフ肘の痛みは、単に肘を使いすぎた結果ではなく、全身の連動性が失われた「警告サイン」であると捉えるべきです。特に、ゴルフスイングの根幹をなす股関節の機能不全は、無意識のうちに肘に過大な負担を強いている可能性が高いのです。

もしあなたがゴルフ肘の痛みに悩んでいるなら、まずは肘を休めることに加えて、ご自身の股関節の状態にも目を向けてみてください。肘の痛みが股関節から来るものだと理解し、根本的なアプローチを行うことで、痛みから解放されるだけでなく、よりダイナミックで安定したゴルフスイングを手に入れることができるでしょう。ゴルフ肘の痛みを乗り越え、より長くこの素晴らしいスポーツを楽しむために、今日から股関節のケアを始めてみませんか?

当院ではゴルフ肘の痛みでも全身を検査し、しっかりと原因を見つけてから治療を行なっております。ゴルフ肘でお悩みの方はぜひ1度ご相談いただければと思います!

 

院情報

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