「ボールを蹴ると股関節の付け根に鋭い痛みが走る」 「走り出すときに鼠径部がズキズキする」 「体をひねると痛くて力が入らない」
もしあなたがそんな症状に悩まされているなら、それは**グロインペイン（鼠径部痛症候群）**かもしれません。グロインペインは、股関節や鼠径部（太ももの付け根）に慢性的な痛みを引き起こす症状の総称で、特にサッカーやラグビーなど、股関節を大きく使うスポーツ選手に多く見られます。
「ただの筋肉痛だろう」と放置していると、慢性化してスポーツだけでなく日常生活にも支障をきたすことがあります。今回は、グロインペインと関連する関節や筋肉、そしてその根本原因である重心バランスの崩れについて詳しく解説します。
グロインペインと関連する主な関節や組織
グロインペインは、単に股関節周りの筋肉が硬い、弱いという単純な問題ではありません。体幹や骨盤、股関節、さらには膝や足首など、複数の関節や組織の連動性が悪くなることで発生することが多いのです。
- 骨盤（恥骨結合・仙腸関節）
グロインペインの痛みの中心は、骨盤の前面にある恥骨結合という部分です。ここは、左右の骨盤をつなぐ関節で、強いストレスがかかると不安定になります。また、骨盤の後ろにある仙腸関節の動きが悪いと、その分、股関節や恥骨結合に負担がかかりやすくなります。
- 股関節
グロインペインは、股関節の柔軟性や可動域の低下と深く関連しています。特に、股関節を動かす以下の筋肉が重要です。
- 股関節内転筋群（太ももの内側の筋肉）: この筋肉に慢性的な負担がかかり、微細な損傷や炎症を起こすことが、グロインペインの直接的な痛みの原因となることが多いです。
- 腸腰筋（股関節の付け根の筋肉）: 股関節を曲げる動作を担う筋肉で、硬くなると股関節の動きを妨げ、鼠径部にストレスをかけます。
- 大腿直筋（太ももの前の筋肉）: この筋肉の柔軟性や筋力バランスが崩れることも、股関節の動きを悪化させる一因となります。
- 腹筋群（特に下腹部）
体幹の安定性は、グロインペインと密接に関わっています。**腹横筋（お腹のインナーマッスル）**などの腹筋群がうまく使えていないと、骨盤が不安定になり、股関節に過剰な負担がかかります。特に、キックや方向転換といった動作時に体幹がぐらつくと、鼠径部に強いストレスがかかりやすくなります。
グロインペインの本当の根本原因は「重心バランスの崩れ」
グロインペインは、これらの関節や組織がバラバラに動くことで発生します。その根本にあるのが、重心バランスの崩れです。
重心バランスが崩れていると、体は無意識のうちに重心を安定させようとして、特定の関節や筋肉に過剰な負担をかけます。例えば、骨盤や体幹が不安定なままスポーツ動作を行うと、股関節のインナーマッスル（股関節内転筋群）に無理な力がかかり、グロインペインを引き起こします。
つまり、
- 重心バランスが悪い→体幹が安定しない→骨盤がグラグラする→股関節内転筋群に負担が集中する→グロインペイン発症
という悪循環に陥ってしまうのです。痛い場所だけをマッサージしたりストレッチしたりしても、この根本的な「重心バランスの崩れ」が改善されなければ、再発を繰り返してしまいます。
グロインペインの改善は当院にお任せください
グロインペインの改善には、痛みの原因を正確に特定し、全身のバランスを総合的に整えることが不可欠です。
当院では、
- 重心バランスの評価と調整
- 硬くなっている筋肉の調整
- 骨盤や股関節の歪みの改善
- 体幹の安定性を高めるトレーニング指導
- スポーツ動作や日常動作のフォーム指導
など、あなたの体の状態に合わせた根本的なアプローチで、グロインペインの痛みから解放されるようサポートします。股関節の痛みでお悩みでしたら、ぜひ一度当院にご相談ください。
院情報
Sprout整骨院
住所：埼玉県さいたま市浦和区常盤9丁目19-4 P’sスクエア常盤2F
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