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オスグッド病の痛みは成長期の痛みだから、成長期が過ぎれば痛みがなくなる、と病院の先生に言われて、そのまま痛みを放置している方はいませんか?

 

オスグッドの痛みが長期間あるデメリット

オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)の痛みは、成長が止まれば自然に痛みがなくなることもありますが、適切な対応を怠り痛みが長期化すると、身体的、精神的、社会的な深刻なデメリットを生じます。

1.永続的な形態変化と機能障害のリスク

痛みの原因である脛骨粗面への過度な牽引力が慢性的に加わり続けることで、患部に不可逆的な変化が生じる可能性があります。

  • 骨の隆起(出っ張り)の固定化: 成長期が終了した後も、脛骨粗面の突出が大きく残り、膝立ちなどの動作時に永続的な痛みや不快感の原因となるリスクが高まります。
  • 骨片の残存(遊離体): 剥がれた骨や軟骨の破片(骨片)が膝蓋腱の周囲に残存し、これが持続的な痛み膝の動きの制限(可動域制限)を引き起こすことがあります。残存した骨片の除去には、手術が必要となるケースもあります。
  • 慢性的な腱炎: 膝蓋腱自体にも慢性的な炎症(膝蓋腱炎、いわゆるジャンパー膝)を併発し、オスグッド病が治癒した後も膝前方の痛みが持続する要因となります。

 

2.痛みの慢性化と中枢感作の発現

痛みが数ヶ月以上にわたって持続すると、単なる患部の組織損傷の痛みから、神経系自体が変化して起こる慢性痛へと移行するリスクが生じます。この変化を特に中枢感作(Central Sensitization)と呼びます。

  • 中枢感作とは: 慢性的な痛みの刺激が脊髄や脳といった中枢神経系に繰り返し送られることで、神経細胞の興奮性が異常に高まる現象です。結果として、「痛みを感じる閾値(いきち)が下がる」状態になります。
    • 非侵害刺激への反応: 本来痛みを感じないはずのわずかな刺激(例:軽く触れる、冷える、着衣の摩擦など)に対しても、強い痛みとして感じてしまうようになります(アロディニア)。
    • 痛みの過敏化: 軽い痛み刺激に対して、異常に強い痛みとして感じるようになります(痛覚過敏)。
  • 治療への抵抗性: 中枢感作が形成されると、オスグッド病の原因である患部の炎症や組織損傷が治っても、脳が痛みを記憶し続けているため、痛みがなかなか改善しなくなります。これは、単なる安静や湿布だけでは対応が難しく、より専門的な慢性疼痛治療アプローチが必要になります。

 

3.スポーツ活動への深刻な影響と二次障害

痛みの長期化は、若者の成長と競技生活に深刻な悪影響を及ぼします。

  • パフォーマンスの低下とモチベーションの喪失: 継続的な痛みのため、練習量の制限や強度の低下を強いられます。これにより、技術や体力の向上が妨げられ、競技レベルの停滞スポーツへのモチベーションの低下につながります。
  • 代償動作と二次的な障害: 膝の痛みをかばうために、無意識のうちに不自然な体の使い方(代償動作)をするようになります。その結果、反対側の膝、股関節、腰、足首などに過剰な負担がかかり、腰痛、股関節炎、足底筋膜炎など、新たな二次的な運動器の障害を引き起こすリスクが高まります。
  • 活動機会の損失と孤立: 練習や試合に継続的に参加できないことは、チームメイトとの協調性を育む機会を奪い、集団生活における孤立感や、競技からの離脱(ドロップアウト)という深刻な結果を招く可能性があります。

 

4.精神面・社会性への影響

長期にわたる痛みと活動制限は、子どもの精神面にも影響を及ぼします。

  • 不安とストレスの蓄積: 「いつ治るのか」「このままスポーツが続けられるのか」という不安や、周囲との差が開くことへの焦燥感から、心理的なストレスが増大します。
  • 心理社会的要因の関与: 痛みによる運動制限が長期化すると、抑うつ傾向不安症を併発しやすくなることも指摘されています。特に中枢感作が関与する慢性痛では、心理的要因が痛みの増強に影響を与えるという悪循環に陥りやすくなります。

オスグッドは「成長痛の一種」と軽視されがちですが、痛みを長期間放置することは、単なる患部の問題に留まらず、中枢神経系の変化を通じて慢性疼痛へ移行するリスクを高めます。早期に適切な診断と、安静、ストレッチングといった根本治療に取り組むことが、これらの深刻なデメリットを防ぐ鍵となります。

 

長期間サポーターをすることのデメリット

オスグッドの治療において、サポーター(特に膝蓋腱バンド)は痛みの軽減に役立つことがありますが、これを漫然と長期間使用することには、治療の妨げとなるいくつかのデメリットがあります。

 

1.循環障害による治癒の遅延

ご指摘の通り、サポーターやバンドによる過度な圧迫は、装着部位周辺の血管やリンパ管を締め付け、血行を悪化させる可能性があります。

  • 炎症物質の停滞と代謝の低下: 炎症を治癒させるためには、新鮮な酸素や栄養を運び、老廃物を排出する良好な血流が必要です。圧迫による循環の悪化は、炎症によって生じた発痛物質や老廃物の停滞を招き、組織の代謝を低下させ、結果的に治癒プロセスを遅らせることにつながります。

 

2.筋力と固有受容感覚の低下(依存性)

サポーターは外部から膝を支え、安定化させます。このサポートが長期間続くと、身体がそれに「依存」するようになります。

  • 筋力低下(アライメントの崩れ): 膝を支える本来の役割を持つ周囲の筋群(特に大腿四頭筋やハムストリングス、インナーマッスル)が、サポーターに頼り過ぎることで活動量が減り、弱体化する可能性があります。サポーターを外した際に、膝の安定性が失われ、再発リスクを高める原因となります。
  • 固有受容感覚の鈍化: 固有受容感覚とは、関節の位置や動きを感知するセンサー機能です。サポーターによる外部からの圧迫や固定が強すぎると、このセンサー機能が鈍化し、本来持っている身体のバランスを取る能力や、関節を守るための反射的な反応が遅れる可能性があります。これは、スポーツ時のケガのリスクを高めることに直結します。

 

3.根本原因の放置と悪化

サポーターは痛みを軽減する「対症療法」の補助具です。サポーターによって痛みが和らいだことで、痛みの根本原因への対応が疎かになる危険性があります。

  • 練習の継続による病態の進行: サポーターのおかげで痛みを感じにくくなった結果、練習量を減らさずストレッチングも不十分なまま運動を継続してしまうと、脛骨粗面への牽引力による物理的な損傷は進行し続けます。サポーターは痛みをマスキングしているだけであり、病態そのものは悪化しているという、最も危険な状況を招きかねません。

 

オスグッドの治療において、サポーターの使用は短期間の痛みの緩和と活動継続の補助として有用ですが、長期の使用は依存性や治癒の遅延を招くデメリットがあることを認識すべきです。

最も重要なのは、しっかりと根本を治療し早く痛みを取ることです。サポーターは一時的な補助と割り切り、専門医や理学療法士の指導のもと、根本的な原因治療とリハビリテーションを優先させることが、痛みの長期化を防ぎスポーツ活動への安全な復帰への鍵となります。

当院では根本の改善をしつつ、痛みなくプレーができるように早期復帰を目指して治療しております。

膝の痛みでお悩みのお子さんがいる場合は、ぜひ早めにご相談いただければと思います。

 

院情報

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