症例報告　外側上課炎

40代、男性

右外側上顆炎　夏頃ハンマーを使うことが増え、筋肉痛が出たが気にせず様子を見ていた。9月ごろ2週間経っても良くならないな、と感じていた。

秋になりゴルフに行き痛みが悪化したため、接骨院に行き、電気・鍼をしてもらったが、次の日には痛みが戻ってしまう。

また、接骨院のお休みと自分の休みが同じで通院できず、サポーターをつけて仕事をするようになった。

症状としては以下の動きで痛みがあった。

・つまむ

・指先に力を入れる

・仕事で荷物を持つ際(機械を持つ際に手のひらを上にして指で持つ)

・ペットボトルを冷蔵庫からつまんで出す

・腕を外にねじる

・手首を背屈する

＋腰痛(長時間立つ、長時間座ってから立つ時の痛み)

本人の希望としては、まずは肘の痛みをとり、仕事で痛みがない、その後ゴルフもできるようにしたいとのこと。

重心バランスはかなり弱く、他動で肘や手首を動かしたり、ストレッチをしても痛みはないが、自分で動かしてもらうと痛みあり。背中の特に胸椎の歪みが強く出ており、首を左に回旋しながらの、右外転のMMTが低下しているため、首の辺りの問題も考えられる。

右肘は外側上顆の部分だけでなく、腕橈骨筋などを押した痛みも強く出ている。

肘だけの問題ではなく、重心バランス・首や背中の問題もあるため、全身の調整をしながら、肘の問題を改善する必要があるとお伝えした。

○初診時　全体のバランスを整える調整と、肘を押した痛みをとる調整を行った。

とても体に力が入りやすい状態。

飲み物ではカフェインやエナジードリンクを飲むことが多いということだったので、なるべく少なくしてあげたほうが体の緊張が取れやすいかもしれない、とお伝えし、水分の摂取量などの目安をお伝えした。

○2診目(初診の翌日)　前回の治療のあと、運転している時に力が入らずリラックスできた、とのこと。また、気づかないうちに自分に力が入っていたことを自覚されたとのこと。

前回に引き続き、重心バランスを整える調整と、肘外側の調整に肩の動きをよくする調整を行った。

○3診目(初診から3日目)　

引き続き重心バランスを整える調整と、肘外側の調整・鎖骨の調整・肩の動きをよくする調整を行った。

ハンモックで毎日寝ていることがわかり、ハンモックは寝やすいようなので、ハンモックとは逆の動きをするエクササイズを伝えた。

※ここまで仕事がお休みで、なるべくこの期間によくしたいとのことだったので、頻度を多く来院されていた。

○5診目(初診から20日目)仕事をしてみて良くなっているとのこと。ペットボトルや自分で動かしのての痛みは無くなってきている。