階段を上り下りする時、急に方向転換した時、あるいはただ膝を曲げ伸ばしただけなのに「カクッ」と音がしたり、膝が引っかかったりする。そんな経験はありませんか? もし、その後に膝の痛みや違和感が続くようなら、それは半月板損傷かもしれません。
半月板損傷は、スポーツをする人だけでなく、日常生活の中で誰もが起こしうる膝の怪我です。このブログでは、半月板とは何か、どのような症状があるのか、そしてどうすれば良いのかを、わかりやすく解説していきます。
半月板ってなに?膝のクッションの役割
膝の関節は、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)が組み合わさってできています。この二つの骨の間には、内側半月板と外側半月板という、それぞれC字型をした軟骨組織があります。
これらの半月板は、例えるなら膝の「クッション」のような役割を担っています。
- 衝撃吸収: ジャンプしたり走ったりする時の衝撃を和らげ、骨への負担を軽減します。
- 安定性の向上: 骨同士が直接ぶつかるのを防ぎ、関節の動きをスムーズにして、膝を安定させます。
- 荷重の分散: 体重を効率よく分散させ、膝にかかる圧力を均等にします。
この大切な半月板が、何らかの原因で傷ついてしまうのが半月板損傷です。
半月板損傷のサインを見逃さないで!主な症状
半月板損傷の症状は、損傷の程度や場所によって様々ですが、特徴的な症状がいくつかあります。ご自身の膝の状態と照らし合わせてみましょう。
こんな症状、ありませんか?
- 膝の痛み:
- 損傷した半月板の位置によって、膝の内側や外側、あるいは関節の奥の方が痛むことが多いです。
- 特に膝をひねったり、深く曲げたり、しゃがんだりする時に痛みが増す傾向があります。
- 階段の上り下り、特に下りで痛みが強くなることがあります。
- 場合によっては、安静時にも鈍い痛みを感じることがあります。
- 膝の引っかかり感・ロッキング現象:
- これが半月板損傷の最も特徴的な症状の一つです。膝を曲げ伸ばしする際に、何か引っかかるような感じがしたり、途中で**「カクッ」と詰まったように動かなくなったりする**ことがあります。
- ひどい場合は、膝が曲がったまま伸びなくなったり、伸びたまま曲がらなくなったりする**「ロッキング現象」**が起こることもあります。これは、損傷した半月板の一部が関節の間に挟まることで生じます。ロッキングが起こると、強い痛みとともに自力で動かせなくなるため、非常に焦る症状です。
- 膝の腫れ・水が溜まる:
- 半月板が損傷すると、関節内で炎症が起こり、膝が腫れたり、水(関節液)が溜まったりすることがあります。「膝に水が溜まる」と言われる状態です。
- 膝が全体的に張っているような感じがしたり、熱を帯びているように感じたりすることもあります。
- クリック音・ポッピング音:
- 膝を動かす際に、「カチッ」「ポキッ」といった音が聞こえることがあります。必ずしも半月板損傷の症状とは限りませんが、痛みや引っかかり感を伴う場合は注意が必要です。
- 膝の不安定感:
- 半月板がクッションとしての役割を果たせなくなると、膝の安定性が損なわれ、膝がガクッと崩れそうな感じがしたり、不安定で頼りない感じがすることがあります。
なぜ半月板は損傷してしまうの?主な原因
半月板損傷は、大きく分けて二つの原因が考えられます。
- 外傷性損傷(スポーツなどによる急な損傷)
若い方やスポーツをする方に多く見られるタイプです。
- ひねり動作: 膝に体重がかかった状態で急に方向転換したり、ジャンプの着地で膝をひねったりした時に損傷しやすいです。サッカー、バスケットボール、スキー、スノーボードなどでよく起こります。
- 強い衝撃: 交通事故や転倒など、膝に強い衝撃が加わった場合にも損傷することがあります。
- 他の靭帯損傷との合併: 前十字靭帯損傷など、他の膝の靭帯損傷と同時に半月板も損傷するケースも少なくありません。
- 変性損傷(加齢による損傷)
中高年の方に多く見られるタイプです。
- 加齢による変化: 年齢を重ねるにつれて、半月板は弾力性を失い、徐々に弱くなっていきます。そのため、特別なきっかけがなくても、立ち上がる、しゃがむなどのちょっとした動作や、軽い衝撃でも損傷してしまうことがあります。
- 変形性膝関節症との関連: 変形性膝関節症が進行すると、関節軟骨だけでなく半月板にも負担がかかり、損傷しやすくなります。
半月板損傷になったらどうする?対処法
半月板損傷の症状が出たら、自己判断せずに専門家に相談することが大切です。
症状が出たらまずすること(応急処置)
- 安静にする: 痛みが強い時は、無理に動かさず、安静にすることが最も重要です。患部に負担をかけないようにしましょう。
- アイシング: 熱感や腫れがある場合は、炎症を抑えるために冷やすと痛みが和らぐことがあります。ビニール袋に氷と少量の水を入れ、タオルでくるんで15~20分程度冷やしましょう。
- 圧迫・挙上: 患部を軽く圧迫し、可能であれば少し高くすることで、腫れを抑える効果が期待できます。
専門家にご相談を!
半月板損傷の症状は、放置すると悪化したり、他の膝の疾患(変形性膝関節症など)につながる可能性もあります。
- 痛みが続く、悪化する
- 膝の引っかかり感やロッキング現象が頻繁に起こる
- 膝が腫れて、水が溜まっている
- 日常生活に支障が出ている
このような症状がある場合は、我慢せずに当院にご相談ください。
早期に適切な検査と施術を受けることで、半月板損傷の正確な状態を把握し、症状の改善を図ることができます。保存療法(リハビリテーションなど)で改善する場合もあれば、状態によっては手術が必要になるケースもありますが、いずれにしても専門家による適切な判断と治療計画が重要です。
膝の痛みや不調を抱えたままでは、好きなスポーツや日々の活動も楽しめません。半月板損傷は早期の対処が肝心です。あなたの膝の健康のために、気になる症状があればぜひご相談ください。
院情報
Sprout整骨院
住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9丁目19-4 P’sスクエア常盤2F
JR京浜東北線「北浦和駅」西口から徒歩2分
TEL:048-762-7966
公式LINE:LINEでのお問い合わせはこちら
埼玉県さいたま市の整骨院・整体なら『Sprout整骨院』へ。
当院ではスポーツ外傷・障害に特化した施術を行なっています。
捻挫・肉離れで治癒まで期間がかかるスポーツ外傷を早期復帰させる外傷に特化した施術を行なっています。 またどこに行っても改善されなかった痛みでお困りでしたら、Sprout整骨院へお越し下さい。
夜21時まで営業していますので、部活帰り、お仕事帰りの方にもとても通いやすくなっています。
どこに行っても改善されないスポーツ時の痛み、慢性痛、身体の不調でお困りでしたら、ぜひご相談ください!