【三角骨障害について】
三角骨障害は、足首の後ろ側、特にかかとの骨(距骨)とアキレス腱の間にある小さな骨(三角骨)の周りに痛みが出る状態です。バレエダンサーやサッカー選手など、つま先立ちをしたり、足首を強く伸ばしたりする動作が多い人に起こりやすいスポーツ障害です。
三角骨って何?
三角骨は、足首の関節を構成する骨の一つである距骨(きょこつ)という骨の後ろ側に存在する、余分な(過剰な)小さな骨です。すべての人にあるわけではなく、人口の約10〜25%程度の人に見られると言われています。この骨は、生まれた時には軟骨として存在し、成長とともに骨化するはずが、完全に距骨と融合せずに独立した骨として残ってしまったものです。
なぜ三角骨障害が起こるの?
三角骨自体が悪さをするわけではなく、その周りの組織との摩擦や衝突によって炎症が起こるのが主な原因です。
- 繰り返しの圧迫・挟み込み(インピンジメント):
- バレエのポワント(つま先立ち)やサッカーのキックなど、足首を最大限に伸ばす動作(底屈)を繰り返すと、三角骨が脛の骨(脛骨)と踵の骨(踵骨)の間に挟み込まれてしまいます。
- この挟み込みが繰り返されることで、三角骨やその周りの組織(滑膜や腱)に炎症が起き、痛みが生じます。
- 外傷:
- 足首の捻挫などで、急激な力が加わった際に三角骨周辺の組織が損傷し、痛みの原因となることがあります。
- 使いすぎ(オーバーユース):
- 長時間の練習や試合など、足首に過度な負担がかかることで、炎症が誘発されることがあります。
- 筋肉の柔軟性不足:
- ふくらはぎの筋肉やアキレス腱が硬いと、足首を十分に底屈できないため、三角骨がさらに挟まれやすくなります。
どんな症状が出るの?
主な症状は、足首の後ろ側(アキレス腱の少し下あたり)の痛みです。
- 足首を伸ばした時(底屈時)の痛み: 特に、つま先立ちをする、ジャンプの踏み切りや着地、キック動作などで痛みが強くなります。バレエダンサーであればポワントやルルベの際に痛みを感じます。
- 押すと痛い(圧痛): 足首の後ろ、アキレス腱のすぐ下あたり(三角骨のある場所)を押すと痛みが強くなります。
- 腫れや熱感: 痛む部分に腫れや熱感が見られることがあります。
- 動きの制限: 痛みのために、足首を最大限に伸ばすことが難しくなることがあります。
どうやって診断するの?
症状や診察での痛みの確認に加え、主に以下の画像診断が行われます。
- レントゲン: 三角骨の有無や、骨の形、周囲の骨との位置関係を確認します。
- MRI: 骨だけでなく、周りの軟部組織(腱、靭帯、滑膜など)の炎症や損傷の有無を詳しく評価できます。
治療法は?
ほとんどの場合、保存療法(手術以外の治療)が中心となります。
手術療法は、保存療法を数ヶ月行っても痛みが改善しない場合や、日常生活やスポーツ活動に大きな支障が出ている場合に検討されます。手術では、痛みの原因となっている三角骨を取り除くことで症状の改善を目指します。多くの場合、内視鏡を使った低侵襲な手術(関節鏡視下手術)が可能です。
三角骨障害は、放置すると慢性的な痛みにつながることもあります。小さい頃から大人になるまで、そのままうまく付き合いながらスポーツをされている方もいるかと思います。
バレエで本番の舞台まで練習を休めなかったり、サッカーの大会が近くて休めない方など、当院ではできる範囲で動きながら治療をしていますので、三角骨障害でお悩みの方は、ぜひ1度ご相談いただければと思います!
院情報
Sprout整骨院
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